樹液採集

 

カブトムシの採集方法として最も一般的であり、最も単純な方法が、樹液採集です。カブトムシの成虫の主食は樹液であるので、当然カブトムシは樹液が染み出ている木々に群がります。要するに、カブトムシが群がっている所を見つけて、採集するという、いたって単純な方法です。

 

この採集方法で重要なポイントは、カブトムシが群がっている木々をいかにして発見するかであり、言い方を変えれば、カブトムシを探すのではなく、樹液を出している木々をどうやって探すのか、ということになります。

 

さて、その実際の探し方ですが、まず覚えておいてもらいたい事は、カブトムシは広葉樹にしか群がらないということです。すなわち、マツ、スギ、ヒノキなどの針葉樹にはカブトムシはいませんので、注意して下さい。針葉樹は無視してよいということです。

 

一般的には、カブトムシは雑木林に生息している、という言われ方をされますが、この雑木林とは、クヌギやコナラなどの広葉樹で構成されていることが多いのです。したがって、まずは広葉樹を探すことが先決となるのです。大きな書店などで地形図を手に入れて、広葉樹のマークを探してみましょう。自然公園や新興住宅地、神社などのまわりには、広葉樹の森が割りとあるはずです。わざわざ、山の方まで出かけなくても、案外近くに広葉樹の森があることもありますよ。