トラップ採集

 

樹液が出ている木がなかなか見つからない時などに、樹液が出ていない木を、樹液が出ているかのように装い、カブトムシを騙して捕まえようという方法です。自分でトラップを作り、うまく行った時はかなり嬉しいものがありますが、あまり確率は高くないようです。

 

沖縄などの南西諸島ではよく使われている方法ですが、本土ではあまり効果的ではないようです。その方法は、ストッキングの中に、バナナやパイナップルに焼酎をかけてグチャグチャに潰したものを入れて、木にぶらさげておくというものです。ストッキングを使わずに、木の表面に直接塗る方法もあります。こうしてトラップを仕掛けて1日くらい経ったら見に行きます。カブトムシがそこに群がってくれれば大成功ですが、ただアリが群がっているだけということもよくあります。

 

ある意味、ギャンブルみたいな方法ですので、うまくいかなくて当たり前くらいに思っていた方が、失敗した時にガッカリしなくて済むかも知れません。ただ、この方法には多少問題があります。

 

うまくいってもいかなくても、自分が仕掛けたトラップを回収しないで、そのままほったらかしにする人が少なくありません。森の環境を考えれば、そんなマナーの悪いことはやめてもらいたいと思います。まあ、そもそもストッキングなんかを森の木にぶら下げておくこと自体も、どうかとは思いますが。